【1月16日付編集日記】DASH村の再生構想

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 古民家の再生、コメや野菜の栽培、炭焼き...。人気グループ「TOKIO」のメンバーが震災前、浪江町津島地区の里山を開墾した「DASH村」で取り組んだ田舎暮らしの数々だ

 ▼DASH村はテレビ番組の企画の一つで、2000年に始まった。ゆったりと時の流れる里山で、メンバーが、その道のプロの地元住民らからの指導を受けて村づくりを進めた、田舎暮らしに共感した人も多いはずだ

 ▼しかし津島地区は東京電力福島第1原発事故で避難区域となり、DASH村も閉鎖された。同地区では、戦後の開拓事業で入植した人が長年にわたり切り開いた土地も多い。だが原発事故はその努力の地から住民を追いやった

 ▼DASH村を再生し、帰還困難区域の復興を発信する構想が動き出す。高木陽介経済産業副大臣が5年後をめどに復興祈念館や体験農園などとして再生を目指す考えを明らかにした

 ▼DASH村で農業指導に当たった故三瓶明雄さんは著書で「自然に逆らわずに仕事をしていけば、必ず褒美をくれるのが自然なんだ」と語っている。自然と共生していく大切さを示したのではないか。DASH村が、訪れる人にとって暮らし方を考えられるような施設になればいい。