【1月19日付編集日記】心のふるさと

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 「ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」。石川啄木の歌をひくまでもないが、ふるさとは誰にとってもかけがえのないものだ

 ▼いわき市西部の中山間地域に位置する三和町の住民たちが地域を挙げて「三和ふるさと教育資料集・わたしたちの三和」の編集に取り組んでいる。資料集には、地域の自然や歴史、公共施設などが写真・イラストとともに盛り込まれている

 ▼教育資料とあるように地域唯一の小学校、三和小でも教材として活用できるよう分かりやすさに工夫を凝らす。同校は一昨年春、5校が統合して誕生した。資料集には「三和は一つ」であることを伝え、ふるさとへの誇りと愛着を持ってほしいとの願いがこもる

 ▼交通指導員や消防団員らの活動を紹介するコーナーでは、多くの住民がボランティアとして地域を支えていることも伝える。編集に携わる大内克之校長は「地域の将来を担う人材を育む視点も取り入れた」と話す

 ▼「ふるさとはこれからも君たちの心の支えとなってくれるでしょう」。学びやを巣立っていく卒業生たちへのメッセージも載せた。人生で困難に立ち向かうとき、ページをめくってほしい一冊がもうすぐ完成する。