【1月22日付編集日記】コイ

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 立身出世の関門を指す「登竜門」。黄河上流にある急流、「竜門」を登ることができたコイは竜になるという中国の故事に由来する。出世する例えである「鯉(こい)の滝登り」もここから生まれたそうだ

 ▼コイの生産量が全国の市町村でトップの郡山市は、このコイを巡る話題で盛り上がっている。市民有志でつくる団体は、コイを「市の魚」とすることや、「鯉の日」の制定を市と市議会に求める署名活動を始めた。観光誘客につなげることが目的だ

 ▼郡山市役所の食堂が先週から始めたコイの天丼「恋する鯉丼」は連日、行列ができる盛況ぶりで、限定20食は即完売となっているという。手頃な料金で、気軽に食べてもらおうという発想が受けているようだ

 ▼コイ料理で知られる山形県米沢市や長野県佐久市はコイ料理のブランド化を進めている。米沢市はふるさと納税の返礼品に取り入れ、佐久市はコイを「市の魚」に定めてイベントを展開している

 ▼県内自治体の「市の魚」ではいわき市のメヒカリが思い浮かぶ。イメージキャラクター「メピカリ」はさまざまなグッズに活用され、市民に親しまれている。郡山市も消費拡大と認知度アップに努め、縁起の良い鯉の滝登りにあやかりたい。