【2月4日付編集日記】立春

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 きのうはあちらこちらで「鬼は外、福は内」という声が響き渡っていた。節分は、季節の分かれ目をいい、新しい季節が始まる立春、立夏、立秋、立冬の前日には節分があった。しかし、今では立春の前の節分だけが残る

 ▼きょうはその立春。実際にはまだ寒い日が続くが暦の上ではきょうから春。繰り返す「三寒四温」を糧に、木々が少しずつ芽吹き、それに誘われるように庭を訪れるウグイスがさえずる日ももうすぐだ

 ▼季節は確実に歩を進めているが、気持ちは晴れず落ち着かない日が続く。先月、就任したばかりのトランプ米大統領が、超ど級の突風を伴う冬の嵐を内外に巻き起こしているからだ

 ▼トランプ氏は、最初に強硬姿勢を示して相手を驚かせ、その上で有利な取引を実現して不動産業で成功を収めたと聞く。大統領の立場になっても同じような手法で政権を運営しようというのだろうか

 ▼米国は豊かな国の見本であり、憧れの的だった。しかしトランプ氏のかじ取りは国際社会に大きな責任を持つ超大国の流儀ではなく、以前の米国のような懐の深さを感じることはできない。「米国第一」と内向きに叫ぶだけでは福は呼び込めない。みんなで分かち合ってこその幸せだ。