【2月6日付編集日記】高校生の力

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 先日、高校時代の旧友と杯を交わす機会があった。会話の中心は、世の中のことをそっちのけに部活動に明け暮れた日々だ。年齢を重ねて「今どきの若者は」と言うことが増えたが、当時のわが身も「今どき」だったと自戒させられた

 ▼東日本大震災後、「今どき」の高校生像は変わったようだ。いわき市の磐城高と福島高専の1年生5人が今月にもまちづくりの株式会社を設立する。古里に笑顔を増やしたいとの思いからだという

 ▼5人は学生団体で活動する中、活動の限界を感じて考え出したのが起業という結論だった。高校生の目線で、地域のためになるイベントや商品開発を行い、その収益でさらに地域貢献活動を展開していく

 ▼京都造形芸術大教授の寺脇研さんは著書で「自由な発想と大胆な行動力がある」と若者の力を評価する。将来の担い手である若者が主体になり、地域の未来を考えていくことを勧める

 ▼ただ寺脇さんは「若者の考えは完成していない」とし、若者が正確な判断を下すためには、大人が考え方のヒントを示す必要があるとする。「ゆとり世代」や「さとり世代」と言って若者たちと距離を置くのではなく、一緒になって福島の未来を考える大人でありたい。