【2月11日付編集日記】バス旅

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 俳優の太川陽介さんと漫画家の蛭子能収さんが、女性ゲストとともに路線バスを使って目的地を目指す「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」。足かけ11年となる「バス旅」が会津若松市から秋田県に向かう第25弾でひと区切りとなった

 ▼テレビ東京の番組だが、BSやローカル局でも放送され、県内でもファンが多い。いまでは他局でも路線バスを使った番組が続々と登場していることでも「バス旅」の人気ぶりが分かる

 ▼地方の路線バスは運行本数が少なかったり、つながりが悪かったりすることが多い。番組はそこを逆手にとった。待ち時間が多いからこそ人との出会いが密になり、路線のつながりが悪いからこそ土地の良さを発見できる―というようにだ

 ▼旅といえば自動車、新幹線、飛行機を駆使して、目的地にどれだけ速く到着するかが競われる時代。出発地と到着地の間にあるだろう、どれだけ多くのものを見逃し、一期一会の貴重な出会いを逸してきたか

 ▼旅のかたちは一律ではなくなっている。団体より個人客が幅を利かせ、外国人旅行者が年間2千万人を超す時代でもある。太川、蛭子ご両人には少しお休みいただいて、こんどはこちらがバス旅に出て思い出をつくる番だ。