【2月22日付編集日記】県立高校入試

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 作家の三田誠広さんは、受験を控えた息子にうるさいほど健康管理を注意していた。にもかかわらず、自分が入試を目前に風邪をひいてしまった。高熱にうなされながら「息子に感染(うつ)っていませんように、とひたすら祈り続けた」と著書で振り返っている

 ▼息子は風邪で学校を休んだが回復が早く、無事に受験できた。息子が入試に臨めただけでうれしかった三田さん。入試を終えた息子を抱きしめ「よくやった」と大声で言ったという。その後に届いた合格の朗報には喜びもひとしおだっただろう

 ▼受験シーズンも大詰め。受験生がいる家庭では張り詰めた空気が漂う中、家族の健康はもちろん、学校や地域での風邪の流行状況なども気になるところだ

 ▼県立高校入試2期選抜の1次志願状況が先日発表され、出願先変更がきょう締め切られる。ぎりぎりまでわが子の志望校選択に思いを巡らす保護者もいるだろう。志願倍率を気にしながら落ち着かない日が続く

 ▼先輩たちがそれぞれ進んだ学校には、一人一人輝くことができるステージがあったはず。試練を乗り越えたその先に希望の春が待っていることを、受験の先輩である大人たちが温かい言葉とともに伝えてあげることが大切だ。