【2月26日付編集日記】埋もれた宝

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 使われなくなったままの家電製品に含まれる貴金属などを「鉱山」に見立てた「都市鉱山」。最近よく聞く言葉だが、東京五輪・パラリンピックでは、その都市鉱山から抽出したリサイクル金属でメダルが制作される

 ▼効率の点からみると、鉱山で1トン採掘して取れる金が5グラムに対し1トンのスマートフォンからは50倍の250グラムもの金が確保できるという。国内の蓄積量は、世界でも有数規模という試算も出ている。ただ眠ったままの家電は多い

 ▼大会組織委員会の街づくり・持続可能性委員長として都市鉱山の活用を提言した小宮山宏氏の講演を聴く機会があった。環境と調和し精神的にも豊かな生活を実現する「プラチナ構想」を軸に林業による地域振興の可能性を探った

 ▼招いたのは、会津13市町村の商工会議所、商工会や企業などでつくる会津「The13」事業協議会。会津地域の約8割の面積を占める森林資源を生かした、循環型地域経済の構築を目指し活動している

 ▼木質バイオマス燃料による熱エネルギー供給やCLT(直交集成板)の生産支援は、新たな雇用創出につながる。都市鉱山と同様に、埋もれた「宝」に新しい命を吹き込もうとする挑戦に会津の未来を託したい。