【2月27日付編集日記】まち歩き

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 早い春を求めて、福島市飯野町で開かれている「飯野つるし雛(びな)まつり」を見に行った。ことしは約40の店舗や公共施設が会場になっている。昔ながらの商店街の風景を楽しみながらまちなかを散策した

 ▼会場には花や手まり、干支(えと)にちなんだ鶏など色鮮やかな作品が並ぶ。お茶の振る舞いを受けながら感心して見入っていると、初老の女性が「これは私が孫娘と一緒に作ったの」と笑顔で話し掛けてきた。制作のエピソードを聞き、思わず心がほっこりした

 ▼人との出会いがあったり、人情に触れたりできることが、まち歩きの魅力だが、気になるデータを目にした。国土交通省の調査で、外出する人の割合が過去30年間で最低になったという。休日の外出率は60%で、調査を始めた1987年より10ポイントほど下がった

 ▼高齢者は行動的になっているが、外出をしない若者の方がより増加しているため、全体の数字が下降した。国交省は、インターネットでの買い物が普及したことなどが背景にあるとしている

 ▼これからどんどん春めいてくる。家にこもってばかりではもったいない。家の扉を開けて一歩足を外に踏み出せば、たとえ見慣れた街並みの中にも新しい発見や出会いがあるはずだ。