【3月14日付編集日記】移住希望地

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 「雄大な山々に囲まれ、おいしい水や空気に恵まれた○○は、のびのびと暮らしを楽しめる魅力あふれる地。都心からわずか2時間なのに、ゆったりとした時間が流れています」

 ▼「○○」は漢字2文字で地名が入る。どこか分かるだろうか。新幹線を使えば県内にも該当する場所がかなりありそうだが、答えは「山梨」だ。移住をPRする山梨県のホームページからひいた。もちろん○○には山梨と書いてある

 ▼その山梨県が2016年の移住希望地域ランキングで1位になった。11、12年は10位台だったが、近年は長野県と覇を競う。対象的なのが本県だ。10年まで3年連続首位で、その後も14年まではトップ5圏内にあったが16年は19位に後退した

 ▼山梨県の急浮上は13年、相談員を都内に置きPRに本腰を入れたのがきっかけだ。実は、かつて本県が1位になったのも全国の自治体に先駆けて相談員を置いた成果だ。先見の明があったのだろう

 ▼県が定住・二地域居住促進策を強化する。全国各地が人口減少対策にしのぎを削る中、「豊かな自然やおいしい空気」は地方共通の売り物であり、差別化を図らなければ移住先に選ばれる可能性は高まらない。独自性と先見性が鍵を握る。