【3月15日付編集日記】箸使い

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 「箸をキチンと持って使いこなしている人が減ってきている」。昨年亡くなった永六輔さんが著書で書いていた。ざるの底に1本だけ残ったそばや、二つ並べた豆をつまめればいいという。試してみたがなかなかうまくいかない

 ▼料理番組で満足に箸を使うことができないタレントを例に、親や先生がしっかり教えていないことが原因とする。「箸も使いこなせない奴(やつ)が、うまいもまずいもないもんだ」と少々手厳しい

 ▼県教委の「食育推進優秀校表彰」で最優秀に選ばれた朝日が丘小(郡山市)が給食の時間に「はしの持ち方」を校内テレビで放送した。給食委員会の児童が手本を見せながら解説し、それに合わせて全校生が箸を動かした

 ▼給食で、箸の使い方が定着していない児童も見受けられたため、校内放送で勉強できるようにと栄養教諭が企画を考えたという。児童が箸の使い方をあらためて見直すことができ、食への関心を高める効果もあったようだ

 ▼「箸に始まり、箸に終わる」といわれる。正しい箸使いは食事マナーの基本であり、食べ物を大切にしようという気持ちも育まれるはずだ。家庭や学校での箸使いへの少しの気配りが、子どもたちの心や体を大きく成長させる。