【3月16日付編集日記】声楽アンサンブル大会

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 作家の村上春樹さんによると、「『良き音楽』ができあがるために必要なものはまずスパーク(発火)であり、それからマジックなのだ」という。世界的指揮者である小澤征爾さんとの対談本に書いている

 ▼合唱やオーケストラは、メンバーたちが互いの個性をぶつけ合いながら、徐々に息を合わせていく共同作業だ。それぞれの音色がぴたりと重なり合った時、至上のハーモニーが生み出される。まさしく魔法の瞬間だ

 ▼音楽の祭典「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」が17日から20日まで福島市音楽堂で開かれる。ことしは10回目の節目を迎えた。合唱王国の本県をPRしようと2008年に始まった大会は年々レベルと知名度が上がってきた。出場団体は今回で延べ千団体を超える

 ▼ことしは国内外から過去最多タイの127団体がステージに立つ。県内から出場する16団体の中には念願の初出場を果たしたチームや、メンバーが他の部活と掛け持ちしながら練習に励んできた特設合唱部などもある。努力を実らせての大舞台だ

 ▼出場者たちは大会に向け、心を一つにしてハーモニーを磨き上げてきたことだろう。ことしはどんな魔法をかけてもらえるか。あすの開幕が楽しみだ。