【3月22日付編集日記】福島の今伝える動画

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 「福島第1原子力発電所の事故からおよそ6年」とのナレーションで始まる動画「福島の今2017春」がインターネット動画サイトのユーチューブで公開されている。経済産業省と原子力災害現地対策本部が制作した

 ▼約17分の動画では、原発事故当時の様子から汚染水対策、廃炉作業、原発構内で働く作業員の労働環境改善などの解説が続く。後半で避難指示区域の解除、除染と放射線量低下など生活環境、復興に努める県民の姿などを伝える

 ▼コメの「全量全袋検査」など食の安全確保の取り組みも紹介している。消費者庁が発表した食品の放射性物質に関する意識調査で、購入をためらう産地として本県を選んだ15%の人たちにもぜひ見てもらいたい内容だ

 ▼県の調査によると、県内の食品加工企業の約2割が、食品表示法施行に伴う商品への販売者と製造者の所在地表示で、風評への不安を示したという。県民にとっては風評払拭(ふっしょく)への動画の効果が興味深いところだ

 ▼この動画で気がかりなのは、「食品の安全」の場面に入るのがスタートから約13分30秒後の終盤という点だ。事故から6年が過ぎた本県の今を理解してもらうために、より多くの人に最後まで見てもらいたいものだ。