【3月23日付編集日記】小学校卒業式

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 努力で身につけた強さは、どんなピンチでも自分を守ってくれる―。教育学者の斎藤孝さんが監修した「こども君主論」(日本図書センター)の一節だ

 ▼「君主論」は政治思想家マキャベリの作品で、一般的には手段を選ばぬ非道な内容のように捉えられている。しかし、こども君主論のように「世の中のヒントがたくさん詰まっている」と考えれば、子どもたちが明日を生きるための道しるべになる

 ▼きょうは県内公立小学校の卒業式。1万6000人余が学びやを巣立つ。卒業生が100人を大きく超える都市部の学校がある一方、1人だけの山あいの学校もある。統廃合で最後の卒業式になるところもある

 ▼東日本大震災と原発事故から7回目の春。混乱が続いたあの時、1年生として一歩を踏み出した子どもたちがもう中学生になる。避難する友達と離ればなれになったことがあった。外で遊べない時も...。いろんなことを乗り越えてのきょうである

 ▼こども君主論はこうも言っている。「運命だって、自分しだい。ふりまわされず、思い描いた未来を手に入れよう」。未来はみんなに等しくある。未来を自ら切り開き、古里や福島を、日本、そして世界をリードする人になってほしい。