【4月6日付編集日記】入学式

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 華麗な衣装に身を包み、ステージ上をさっそうと歩く―。モデルの押切もえさんには、明るく積極的な印象がある。しかし押切さんは小学生時代、授業中に手を挙げることもできないくらいの恥ずかしがり屋だったという

 ▼転機が訪れたのは5年生の時、「コワモテ」の男性教師との出会いだった。怒るとめちゃくちゃ怖い。でも誰にでも平等で、うそやごまかしがなく、良い発言や行いをしたときには心から褒めてくれる。そんな教師の授業を受けていくうち、押切さんは手を挙げたり、人前で発表したりすることが好きになった

 ▼自分のいいところを見つけてくれた教師について、押切さんは「先生が私の中にあった小さな芽に光を照らしてくれた、だから今の私があると断言できます」とエッセーに書いている。恩師との出会いは一生の宝だ

 ▼きょう県内の公立小中学校で入学式が行われる。教室では、初めて顔を合わせたばかりの担任の点呼に「はい」と元気よく答える子どもたちの姿が、きっと見られるだろう

 ▼ことしの新入生は、小中学校合わせて約3万人。その数だけ個性がある。春の優しい日差しを浴びて、子どもたち一人一人の芽が、すくすくと育っていくようにと願う。