【4月8日付編集日記】花見山

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 社会面に再登場した読者投稿欄「120字の思い」の今月のテーマは「花」。折から花の季節の到来と相まって、寄せられる思いも百花繚乱(りょうらん)。毎朝、じっくり読ませていただいている

 ▼日本列島は花を編んでつないだ花飾りのようにみえることから花綵(かさい)列島などとも呼ばれる。桜前線が北上しながら列島を彩る今の時期によく似合う呼び方だ。列島を俯瞰(ふかん)すれば桜色に染まって見えるだろうか

 ▼県内の桜前線は一昨日、小名浜からスタートした。桜の開花時期は、同じ県内でも標高や品種によって異なる。だからこそ桜巡りを楽しむことができる。普段は気に留めることがない陽気の微妙な変化を感じ取ることができるのもこの時期ならではだ

 ▼花の名所として全国に知られる福島市の花見山。ソメイヨシノの開花はまだだが、早咲きの桜は見ごろとなり、サンシュユやナノハナが彩りを添える。ハナモモやハナモクレンも咲きだした。桃源郷である

 ▼桜前線は超特急だった昨年よりゆっくりだがほぼ平年並みに進むようだ。〈花は半開を看(み)、酒は微醺(びくん)を飲む〉。花は五分咲き、酒はほろ酔いがいいと中国の古典にある。今年はどんな思いを紡ぐことができるのか。花三昧(ざんまい)の春がやってきた。