【4月9日付編集日記】リバティ会津もうすぐ発車

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 トランプ米大統領を形容する「不動産王」やサイパン島で製糖事業に成功した松江春次(会津若松市出身)の「砂糖王(シュガーキング)」。その世界で名を上げ、代名詞のようになった人物を王と呼ぶことは多い

 ▼「鉄道王」。日本でそう呼ばれた人物の一人が根津嘉一郎。全国各地で鉄道の敷設や再建事業に携わった。東武鉄道初代社長でもあり、経営難だった東武鉄道を日本屈指の私鉄に育てた。苦しむ企業を数多く買収し再建を図ったため「火中の栗を拾う男」とも呼ばれたという

 ▼抜群の気概を持つ根津は会津とも関わりがある。飯盛山の白虎隊墓所入り口の墳墓沿革碑。そこには根津が白虎隊士の話に感激し、旧会津藩出身で東京帝国大総長などを務めた山川健次郎や会津の有力者と資金を出し墓や周辺を整備したと記される▼根津の孫・根津嘉澄氏が社長を務める東武鉄道は21日から、東京の浅草と南会津町の会津田島駅を乗り換えなしで結ぶ新型特急「リバティ会津」を運行する。首都圏から多くの観光客を運ぶと期待される

 ▼鉄道王が深い思いを寄せた会津。かつては参勤交代で使われたルートでもあり、一人でも多くの観光客が会津の歴史に触れることを望むばかりだ。