【4月18日付編集日記】地方創生相の発言

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 予備校講師でテレビ番組でも活躍する林修さんは、実は講師という仕事が嫌いなのだという。その理由は、プロ野球選手や物理学者になるといった夢を諦めた末にたどり着いた職業だからだと著書に述べている

 ▼とはいえ、授業で手を抜くことは絶対しない。報酬をもらっている以上、仕事は常に満点しか許されない―というのが林さんの職業観だ。これまで多くの受験生を志望校に送り込んできたというプライドがのぞく

 ▼厳しいプロ意識を持つ林さんは、良い仕事にはその価値に見合った評価がされるべきだとも考える。「相手の仕事を値切れば、結局自分が値切られる。だから、相手の高いレベルの技術やサービスに対してリスペクト(尊敬)の気持ちを持たなければならない」と述べている

 ▼かの人にはそういう考えはなかったのだろうか。「学芸員はがんだ」と発言した山本幸三地方創生担当相である。学芸員は、博物館資料の収集や保管、調査研究に精通するプロであり、プライドを深く傷つけるものだ

 ▼地方創生は、地域にかかわる全ての人たちが力を合わせなければ立ちゆかない。さまざまな仕事の価値を正しく評価できないようでは、大臣である自身の価値も値切られる。