【6月20日付編集日記】災害救助犬

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 「七転び八起き」とよく言うが、失敗してもあきらめずに挑戦を続け、最後に成功を手にする人は少なくない

 ▼失敗を糧に挑戦を成功させるのは人だけではないらしい。原発事故で避難指示が出た飯舘村の民家から、岐阜市の日本動物介護センターに預けられていた雑種犬の「じゃがいも」が、災害救助犬の試験に挑戦し、11回目の受験で合格を果たした

 ▼じゃがいもの課題は「人見知り」の克服だった。災害救助犬は生存者を見つけた際に、ほえて周囲の人に教えなければならないが、じゃがいもはできなかった。指導員とともに訓練を続け、合格率が3割という難関を突破した

 ▼災害救助犬を目指して訓練を受けている犬は、失敗が続くと挫折してしまうことが多いという。しかしじゃがいもは、不合格になっても試験の度に少しずつ成長して、指導員に「次の試験でも頑張ろう」と思わせる珍しいタイプの犬だったという

 ▼じゃがいもは、古里の飯舘村に「道の駅までい館」がオープンする8月、指導員らとともに里帰りして、立派に成長した姿を村民たちに見てもらう予定だ。決してあきらめずに災害救助犬に合格したじゃがいもの雄姿は、村民への大きな励ましになるに違いない。