【8月8日付編集日記】浄土平の魅力

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 「包含するところの景勝は甚だ豊富であるが、それを極めつくすのは容易ではない」。深田久弥は名著「日本百名山」(新潮社)で、多様な魅力にあふれる吾妻山をそう評している

 ▼吾妻連峰を縫うようにつくられた山岳道路「磐梯吾妻スカイライン」の中間地点、標高約1600メートルにある環境省の「浄土平ビジターセンター」が展示を一新して再オープンした

 ▼展示のテーマは「天空の自然トレッキング・変わりゆく大地を楽しむ」。浄土平を起点にして楽しむことができる四つのトレッキングコースや吾妻山の動植物、森林の成り立ちなどを立体的に紹介している

 ▼なかでも目をひくのは、吾妻小富士山頂からの360度の眺望を味わうことができる「お鉢めぐりパノラマ」と、浄土平から鎌沼までのコースをトレッキングした気分になれる映像コーナー。時間に余裕がない観光客や足腰に自信がない人でも気軽に疑似体験できる

 ▼浄土平と福島市街地との気温差は約10度。浄土平では、すでにススキが穂を伸ばし、アキアカネが飛び交っている。きのうは立秋で、暦の上では秋に入ったが、暑さはまだまだ続く。まずは一服の涼を求め、吾妻山を極めるための一歩を踏み出すとするか。