【9月7日付編集日記】フリーマーケット

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 数年前、近くの公園で開かれたフリーマーケットに出店したことがある。子どもが小さいときの服や、聴かなくなったCDなどを出品した。「ちょっと勉強してよ」「じゃあ、これぐらいで」。来場者とのやりとりを楽しんだことを覚えている

 ▼フリーマーケットの「フリー」は英語の「Free(自由)」だとばかり思っていたが、本来は「Flea(蚤(のみ))」なのだということを、そのとき主催者から教わった。ヨーロッパの伝統的な露天市である「蚤の市」が由来だという

 ▼フリーマーケットが開かれるのは、いまや公園やイベント会場だけではない。インターネット上で個人同士が物を売買する「ネットフリマ」の利用者が急増している。人気のサイトでは毎月100億円以上の品物が売買されているという

 ▼資源が有効活用できるフリーマーケットだが、ネットフリマでは怪しげな物が紛れ込むこともある。最近は、コンピューターウイルスの入手方法の情報や、発行済み領収書などが出品され、問題になった

 ▼誰もが自由に物を売買できるとはいっても、ルールやモラルは必要だろう。フリーマーケットの醍醐味(だいごみ)は「売って良し」「買って良し」の関係を築くことでもあるはずだ。