【9月9日付編集日記】異常気象

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 「異常気象」という言葉が頻繁に紙面に登場するようになった。最近では本県などの冷夏や長雨。アメリカではハリケーンによる洪水。7月に九州で30人以上が亡くなる豪雨災害があったのも記憶に新しい

 ▼米ハリケーンは500年に一度の規模とされるが、ここのところ何百年に一度しか起きないはずの気象現象がたびたび起きるように思える。異常気象はめったに起きないから「異常」なのだが、最近では、ごく普通のことになってしまった

 ▼頻発する豪雨は、地球温暖化と関連があるのではとの指摘もある。温暖化により海からの蒸発が盛んになり、空気はより多くの水分を含むようになる。これが豪雨などの極端な気象現象を招いているという仮説だ

 ▼「気候変動」という言葉もよく使われる。だが考えてみれば、これは恐ろしいことだ。過去の気候変動では、ある生物が絶滅し、別の生物が繁栄するようになったこともあった。自然の猛威の前に、私たちがしなければならないことは何か

 ▼地球温暖化を食い止める努力とともに、異常気象を前提としたインフラ強化、農業や医療を含む各産業分野での対応策見直しが急務だろう。子孫のために残された時間は少ないかもしれない。