【9月18日付編集日記】敬老の日

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 米国の国民的画家グランマ・モーゼス(モーゼスおばあさん)が本格的に絵筆を握ったのは70歳を過ぎてからだった

 ▼農家の主婦として働きづめだったモーゼス。子育てを終え、ゆとりが生まれたのを機に刺しゅう絵を始めたが、リウマチが悪化し、より負担が掛からないものをと始めたのが絵だった。素朴で温かみのある作品がファンの心をつかむ

 ▼安倍晋三政権の新しい看板政策「人づくり革命」の具体化に向けて「人生100年時代構想会議」の議論が始まった。開かれた教育や学び直しの機会、高齢者雇用、子育て世代を意識した社会保障改革などを話し合い、年内に中間報告をまとめる

 ▼政権の看板が頻繁に変わることの是非はさておき、2007年生まれの子どもの半数が107歳まで生きるという予測もある時代、「長くなる老後」をどう生きるかについては国だけでなく、国民自身も考えなければならない課題だ

 ▼モーゼスは101歳で亡くなるまで絵を描き続け、生きがいがあれば幸せな人生をおくることができると教えてくれた。きょうは「敬老の日」。人生の先輩方に敬意を表すとともに、自らの未来をより良いものにするために人生の設計図を点検する日でもある。