【10月17日付編集日記】ぼくらのヒーロー

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 機械いじりが好きで、内向的な少年がひょんなことからロボットの操縦士になる。少年は、仲間たちと協力しながらライバルとの死闘を制し、壮絶な戦争を生き抜いていく

 ▼1979年にテレビで放映が始まったアニメ「機動戦士ガンダム」だ。映画化もされて社会的なブームとなったことを覚えている人も多いだろう。間もなく放映開始から40年を迎えるが、今も続編などが製作されており人気は根強い

 ▼人気の秘密はどこにあるのか。生みの親の一人であるアニメーター・漫画家の安彦良和さんは近著「原点」で「ガンダムは主人公アムロ・レイたちの広い意味での成長物語なのです」と述べている。登場人物たちが苦しみながらも前進していく姿が多くの人の共感を得たのだろう

 ▼「アムロは僕のヒーローなんです」。数年前に室屋義秀さんを取材した際、ガンダムに憧れてパイロットになったと聞いた。当時、室屋さんはまだエアレースで優勝経験はなかったが、アムロが成長する姿に自身を重ね合わせていたのかもしれない

 ▼室屋さんがエアレースで年間総合優勝を飾った。多くの県民が凱旋(がいせん)飛行を待っている。空を見上げる子どもたちにとってのヒーローはきっと、室屋さんだ。