【10月19日付編集日記】聖光学院初優勝

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 「歌は、限界を超える時に力をくれたり、落ち込んだ時に救ってくれる」。シンガー・ソングライターの谷村新司さんは「選抜高校野球大会80年史」に寄せている

 ▼谷村さんは、1993年の第65回大会に合わせて、作詞家の阿久悠さんとともに、春のセンバツの大会歌「今ありて」を作った。2人は球児たちが憧れの甲子園球場で悔いのないプレーができるよう願いを込めたという

 ▼「全国の雄を選んで開催する」。センバツの始まりは1924年4月1日。名古屋市の山本球場で、文字通り全国から選抜された8校が球音を響かせた。甲子園球場に移したのは翌年の第2回大会からだった

 ▼センバツが来春、90回の記念大会を迎える。その舞台に、聖光学院が上がることが確実になった。秋の東北大会を初めて制し、5年ぶりの出場を引き寄せた。聖光学院で史上最強と言われる打線と、エース格が現れた投手陣。ナイン一人一人が努力を実らせて、東北王者の称号を手に入れた

 ▼大会歌の一節に「今ありて/未来も扉を開く/今ありて/時代も連なり始める」とある。ナインは厳しい冬の間に力と技を磨いて聖地に立つ。本県高校野球にとって、きっと未来の扉を開いてくれるはずだ。