【11月5日付編集日記】ユニバーサルデザイン

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 エレベーターに乗ると、よく正面に鏡が掛かっている。髪が乱れていないかチェックしたり、曲がったネクタイを直したりと何かと便利だ。しかし実はこの鏡、身だしなみを直すためのものではないということを最近、小学生に教えられた

 ▼きっかけは、いわき市が小学生を対象に行ったユニバーサルデザイン写真コンクールだった。最優秀賞はエレベーター内の鏡を写した作品で、その説明文に「鏡は、車いすの人が後ろ向きで降りるときに安全を確認するためのものです」と書かれていた

 ▼ユニバーサルデザインは障害の有無や年齢、性別などにかかわらず全ての人が利用しやすいデザインのことだ。3年後に迫った東京五輪・パラリンピックに向け、外国人にとって便利なデザインの普及も課題になっている

 ▼自動ドアや、手を差し出すだけで水が出てくる蛇口などはユニバーサルデザインの代表だ。地下鉄では車内の行き先案内表示の多言語化も進む

 ▼普段の暮らしの中には、たくさんのユニバーサルデザインの商品が溶け込んでいる。しかし便利な生活であっても、助けが必要な人たちへの配慮は忘れないようにしなければいけないと、小学生たちの撮った写真は訴え掛けている。