【11月7日付編集日記】立冬

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 季節の移り変わりを告げる便りがまた一つ届いた。福島地方気象台が、イチョウの葉が黄色に染まる「黄葉」を観測した。いよいよ里の秋も本番だ

 ▼黄葉の観測は全国の気象台が統一基準で行っている「生物季節観測」の一つ。イチョウの葉は寒暖の差が大きくなり、日照時間が短くなると色づく。通常、見ごろを迎えてから15日ほどで、8割以上の葉が落ちるという

 ▼黄葉の見ごろを迎えているのは気象台の標本木だけではない。その一つが、福島市のあづま総合運動公園にあるイチョウ並木だ。市民らが116本のイチョウがつくる黄色いトンネルを歩き、深まる秋を堪能している

 ▼喜多方市の新宮熊野神社には境内の大イチョウが落葉すると雪が降るという言い伝えがある。気象キャスターの故倉嶋厚さんも「イチョウの葉が落ちれば根雪になる」と著書に書いている。同神社によると今年の見ごろは15日ごろという

 ▼きょうは二十四節気の一つ「立冬」。きのうの県内は放射冷却現象で厳しく冷え込んだ。ここしばらくは、中・浜通りでは晴れる日が多いが、会津ではぐずついた天気になる見込みという。残り少なくなってきた秋の風情を楽しみながら冬支度を始める時期となった。