【11月8日付編集日記】青パパイア

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 郡山市の農産物直売所の一角に、県内ではあまり見かけないパパイアの木の大きな鉢植えが置いてある。足を止め、木のそばに並ぶ青パパイアを眺める客の表情は興味深げだった

 ▼青パパイアは熟す前に収穫したパパイアの実で、県内で食べたことがある人はそれほど多くないかもしれない。JA福島さくらは今年初めて同市で青パパイア「那珂パパイヤ」を試験栽培し、今月から、直売所で販売を始めた

 ▼青パパイアはビタミンやポリフェノール、酵素などが豊富で健康や美容、体質改善などに効果が期待できるという。鍋料理やサラダ、炒め煮、カレーなど多彩なメニューの材料として料理を引き立ててくれるらしい

 ▼那珂パパイヤは、苗を植えた後の手入れが除草だけで済むといい、耕作放棄地の解消にも役立つ。病害虫に強く有機栽培しやすいのも特徴だ。試験栽培では、茨城県那珂市で農園を営む田村市出身の柳沼正一さん(65)が協力し、同JAは来年から栽培を本格化させる

 ▼柳沼さんは農産物の生産と流通、販売の機能が充実している郡山市がパパイアの生産拠点になると期待する。新しい名産品として育てば、本県自慢の食の魅力の幅が広がり地域の元気向上に弾みがつく。