【11月10日付編集日記】若者の投票率

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 18歳が51%。19歳は32%。19歳になると急激に低下する。先の衆院選での投票率だ。若者の投票率が課題となる中で、19歳で投票率が落ちるのはなぜか

 ▼これは、19歳で迎える生活の変化が影響しているのだろう。18歳の有権者は高校生が多く、学校でも丁寧に指導を受ける。これに対して、19歳の多くは進学または就職し、親元を離れる若い有権者も多い。刺激もストレスも多い毎日。投票所に行くという余裕をなくしてしまうのかもしれない

 ▼そこで英エコノミスト誌は「選挙権年齢を16歳へ引き下げる」ことを提言している。生活が安定している16歳の時から保護者と一緒に選挙を経験し「投票の習慣」をつけるべきだという

 ▼「投票の手順が面倒だから投票率が低迷しているのかと思っていたけど、簡単だった」。衆院選に関して本紙が聞いた県内のある18歳有権者の感想だ。そう、投票は「簡単」なことだ。それを何回か実感するだけで若い有権者の背中を投票所へ向けて押すに違いない

 ▼選挙権を16歳に引き下げるべきかどうかは、別の考慮が必要になるだろう。しかし、投票所に行く習慣をつけることは投票率向上のために重要だ。関係者には知恵を絞ってもらいたいと思う。