【12月28日付編集日記】ごちそうの受難

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 忘年会もいよいよクライマックス。このあと、年越し、正月をはさみ、新年会と、たくさんのごちそうに囲まれるシーズンである

 ▼おいしい食材に恵まれる本県に住む身にとって至福の時期ともいえるが、会合を後にする時に目にする残り物の多さには心が痛む。「おいしい福島」の山の幸、海の幸にとっては受難の時期でもある

 ▼2016年版「食育白書」にあった「食品ロス」の実態調査によると、食べないまま捨てることが「よくある」または「時々ある」とした人が計3割を超えた。白書は家庭で買いすぎたり買ったことを忘れたりして「必要以上に在庫を抱えている」と指摘する

 ▼「宴会時は適量・好みにあった注文を心掛け、開始30分と終了10分は席を立たない『食べきりタイム』に」「家庭では買い物に出かける前に冷蔵庫の確認を」―。県はこの年末年始、「食品ロス」の削減に向けてチラシを作り県民に協力を呼び掛けている

 ▼政府は、食品ロスを減らすために何らかの行動をしている人の割合を「20年度に80%以上」を目標にしており、15年度はあと数%までに近づいた。「おいしい福島」を売り込む本県としては「おいしく残さず食べきろう」を率先して実践したい。