【1月5日付編集日記】未来のリーダー

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 ノンフィクション作家の門田隆将さんは、最近の企業や組織には「本義」を理解しているリーダーが少なくなったと著書で指摘している。本義とは、企業活動を通して社会に貢献する組織としての存在意義のことだという

 ▼本来あるべきリーダーの姿とは、どのようなものか。それを子どもたちに学んでもらおうという取り組みが、いわき市で行われている。市内の中学生を対象に、同市教委が2014年度から始めた「いわき志塾」だ

 ▼毎年参加する生徒を募り、第一線の現場でリーダーとして活躍している中央省庁職員や大手企業の社員らから話を聞く。「相手の意見を否定しない」「自分の考えをしっかり述べる」がルールのワークショップを行い、自己表現の力を磨く

 ▼12月は本年度の活動としては最後となる実践報告会が開かれた。リーダーとしての責任感や、コミュニケーション能力などさまざまなことを学んできた生徒らからは、終了を惜しむ声も聞かれた

 ▼志塾での活動を通して、生徒らには勉強だけでは重ねることのできない心の成長があったことだろう。その経験は社会に出た時、きっと強い武器になる。「本義」をわきまえたリーダーとなって活躍する日が楽しみだ。