【1月13日付編集日記】子どもとゲーム

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 トランプ遊びなどで、相手が子どもだと思って油断したわけでもないのに、本気で対戦した結果、完敗を期してしまったという経験はないだろうか

 ▼どうも子どもの脳の働きは大人と違うようだ。例えば、トランプの「神経衰弱」。以前読んだ本によれば、子どもはトランプの配置を地図のように頭に入れるが、大人の場合は「上から一段目、右から三枚目がハートの...」という具合なのだそうだ

 ▼石田芳夫二十四世本因坊は「囲碁を始めたい人のために」(成美堂出版)の中で「子どもたちの上達が早いのは、深く考え込まずに柔軟に実戦にチャレンジするから」と書いている。どうやら大人は理屈が勝負の邪魔をするらしい

 ▼子どもは物事の意味や意義にとらわれることなく、吸収力に優れているということなのだろう。家庭でのトランプで親を負かしたり、将棋大会などで大人に舌を巻かせたりして、とても自慢げな子どもたちの顔を思い出す

 ▼いまや子どもたちの遊びといえばゲーム機の時代。家の中だけでなく、外出先でもゲーム機で遊ぶ姿が目立つ。対戦はゲーム機でもできるが、人と人ならではの駆け引きの奥の深さを知ってもらいたい―と思うのは大人の理屈なのだろうか。