【6月25日付編集日記】ニワトリ症候群

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 「食育」に携わる人たちの間で使われている言葉に「ニワトリ(コケコッコ)症候群」というのがある。いまどきの子どもたちの食生活を表現した言葉だ

 ▼1人で食事をする「孤食」、朝食を食べない「欠食」、家族がそれぞれ好きなものを食べる「個食」、同じものばかり食べる「固食」の上の文字の音をとった。ほかに小食や粉食、濃食、戸食なども指摘される

 ▼ニワトリ症候群は大人へと広がっているようだ。2017年度版「食育白書」によると、1日の全ての食事を1人でとる「孤食」の日が、週の半分以上という人の割合が15.3%となり11年に比べて5ポイント上昇した

 ▼調査は昨年、20歳以上を対象に行った。1人で食事する理由を聞いた(複数回答)ところ、「時間や場所が合わない」と「一緒に食べる人がいない」が3割強ずつあり、「都合がいいため気にならない」が続いた

 ▼一方で、食事を共にする頻度が高いと栄養バランスが良くなり、食生活に気を付ける人は孤食が少ないという傾向も表れた。毎日、健康で過ごすためには、家庭はもちろん、地域も子ども食堂や高齢単身者のための食事会などを通して、共に食卓を囲む「共食」の頻度を増やすことが肝心なようだ