【6月26日付編集日記】サムライの奮闘

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 みんなおしゃべりが大好きだ。人の話の腰を折ることは失礼な行為とされ、全員の意見が一致するまで対話する。久々に知人に会った時などは家族全員の安否や健康について尋ね合う

 ▼1970年代のある国の国民性を、国連職員として駐在した本城靖久さんが書き残している。赴任を打診された時は、その存在を「地球上にあるということさえ知らなかった」という。その国の名はセネガルである(「セネガルのお雇い日本人」中公文庫)

 ▼サッカーのワールドカップロシア大会で日本代表、サムライブルーの奮闘が続く。初戦では南米の強豪コロンビアを破り、第2戦は驚異的なスピードを誇るセネガルと引き分けに持ち込んだ

 ▼ワールドカップはサッカーの魅力を楽しむとともに各国の多様性や歴史を感じる機会ともなる。もはや、アフリカ大陸の西側に位置し、普段はなじみのない国であったセネガルを知らない人はいないだろう

 ▼決勝トーナメント進出が懸かる次戦の対戦相手はポーランド。欧州の中央に位置しショパンやキュリー夫人、コペルニクスらの古里だ。周囲の強国に侵略されても不屈の闘志で独立を取り戻してきた歴史を持つ。おのおの方、くれぐれも油断めさるな。