【6月30日付編集日記】折り返し地点

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 味付きの透明飲料とでも言うのだろうか。水のように透明だが、果物やコーヒーなどの味がする飲料が人気のようだ。「どんなものか」と飲んでみたところ、それはオレンジ味だった

 ▼人間の五感には「視覚優位性」があることが知られている。人は透明な飲料を見た時、舌が水の味を予想して構えるのではないか。そこに予想に反する味が入り込んでくる。その意外性が面白いのだろう

 ▼はやっているもう一つの理由は、職場で飲む際に他人の目を気にしないで済むことだという。色付きの飲料を飲むことを気にする必要はないと思うのだが、何を飲んでいるのか知られたくない人は案外多いのかもしれない

 ▼英国でも透明なコーヒーが売り出され話題になったが、セールスポイントは歯の黄ばみ防止だった。これに対し、日本メーカーは飲料の楽しみ方にバラエティーを持たせることや、職場でのプライバシー確保に力点を置き、売り上げを伸ばしている

 ▼さて、W杯観戦と今年一番の暑さで渇いた喉を透明飲料で潤しているうちに、水無月(みなづき)、6月も今日が最終日。予想通りだったり予想に反したり、この半年間、いろいろあったが、ここで一服、一息入れて元気に1年を折り返したい。