【7月11日付編集日記】浴衣

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 デパートやショッピングセンターの浴衣売り場にはさまざまな色や柄の商品が勢ぞろいし、夏の風情を醸し出している。熱心に親子で品定めをする姿もありほほ笑ましい

 ▼浴衣は平安時代の「湯帷子(ゆかたびら)」が始まりといわれる。入浴する際に使われていたようだ。時代の移り変わりとともに湯上がり着や寝間着、日本舞踊のけいこ着など用途が広がり、暮らしに根差す和服の一つとして歴史を刻んできた

 ▼和装業界でつくるNPO法人・和装教育国民推進会議の県支部は毎年、県内の中学校で、浴衣の着方教室を開いている。会員らが講師を務め、和服の歴史や伝統文化との関わりなどの座学に続き、着方や帯の結び方などを実技指導する

 ▼授業の一環として行われており、福島市の蓬莱中で先日開かれた教室では男女生徒約100人が和装のいろはを教わった。いずれは一人で上手に着ることができるようにしたいと意欲を見せる生徒も多かったという

 ▼同支部の役員の一人は「浴衣を着ることは伝統文化に触れること」と話している。梅雨が明ければ、夏祭りや花火大会のシーズンがやってくる。気に入った浴衣を着て「風物詩」の中に溶け込めば、日本の夏の良さが見えてくるに違いない。