【7月28日付編集日記】旅のかたち

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 ときどき自然の中に入ることは、全ての人にとって、プラスの意味を持ち、人生が豊かになる―。解剖学者の養老孟司さんは自ら代表理事を務めるジャパンエコトラック推進協議会の事業の意義を協議会サイトで説明している

▼エコトラックは、徒歩や自転車やカヌーなど人力の移動手段を使って、各地の自然を体感しながら歴史や文化を味わい、人々と交流するという新しい旅のスタイル。2015年から登録が始まり、全国14エリアまで広がった

▼そのエコトラックに登録しようという動きが県内で本格化している。「ふくしま観光圏」をつくる福島市・相馬市・二本松市・伊達市観光圏協議会だ。本年度からルートづくりに取り組んでおり、来年度中の県内初登録を目指す

▼東北中央道の整備によって交通量が減少する国道115号を有効活用するのをはじめ松川浦や霊山、磐梯吾妻スカイライン、安達太良山など、圏内の自然や観光資源などをフルに生かしたルートを作る考えだ

▼エコトラックは迎える側には地域活性化や交流人口の拡大が期待でき、訪れる側にはマイペースで充実した旅を満喫できる利点がある。最近は体験型の旅が人気だ。福島から多様な旅の形を提案したい。