【8月3日付編集日記】中学生の長崎訪問

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 「戦争を知ることが平和について考える第一歩になる」。郡山市中学生長崎派遣団の結団式で、代表の生徒が語った言葉だ。長崎への派遣はことし、20回の節目を迎える

 ▼6日の広島市での平和記念式典、9日の長崎市での平和祈念式典。県内からも毎年、中学生らが派遣され、原爆の犠牲者を慰霊するとともに平和の尊さや核兵器廃絶の必要性を学んできた

 ▼郡山市の派遣事業は1996年の広島派遣が始まりで、2年後からは長崎を訪れるようになった。東日本大震災があった年を除いて続けられ、派遣団員は880人に及ぶ。今回も、市内の全29校から2年生の代表が参加する

 ▼団員たちは、長崎市で青少年ピースフォーラムにも参加して被爆体験者の講話を聞いたり、全国の若者たちと交流したりする。「その場にいないと、本当の恐ろしさは分からない。だから、それを次の世代に伝えていかなければならない」。昨年参加した団員は14歳の時に家族4人を失った被爆者の言葉を報告書につづった

 ▼派遣が始まったころの生徒はもう30代半ばになった。平和への思いを受け継ぎ、この夏に長崎を訪問する後輩たちは何を感じ、何を思うだろう。かけがえのない経験を積んでほしい。