【8月6日付編集日記】桃田選手世界一

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 初速が400キロを超すスマッシュがあれば、シャトルがゆっくり宙に浮かぶヘアピンもある。緩急を巧みに操るラリーは、この競技の醍醐味(だいごみ)であり選手の腕の見せ所でもある

 ▼バドミントンの世界選手権は決勝が行われ、男子シングルスは、2015年大会以来3年ぶりに出場した桃田賢斗選手(NTT東日本、富岡高卒)が優勝、五輪と世界選手権を通じて日本男子初の金メダルを獲得した

 ▼桃田選手は先月、選手権を前にした会見で「相手のウイニングショットを返すことでプレッシャーを与えられる。しっかりと足を動かし守り抜いて勝ちたい」と意気込みを語っていた。言葉通りに成し遂げた世界制覇である

 ▼小中高で日本一を経験した。15年の世界選手権では3位となり、男子シングルスの日本勢で史上初のメダルを獲得。世界ランキングは一時2位まで浮上した。しかし、16年4月、違法賭博問題で競技人生は閉じかけた

 ▼出場停止処分期間中は所属先の会社業務にも携わった。社会貢献活動に取り組みながら、体力面も見つめ直した。いま競技を続けることができることへの気持ちが繰り返し語られる「感謝」の言葉ににじむ。地道にそして着実に次の頂点を目指してほしい。