【8月9日付編集日記】父親の味

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 帰省のシーズンがやってきた。墓参りや孫の顔見せ、観光など目的はさまざまだろうが、古里の家庭料理「おふくろの味」が目当てという人もいるだろう

 ▼最近は「実家飯」とも呼ばれるおふくろの味。家庭や年代によって、メニューも味も違うだろうが、肉じゃが、煮物、みそ汁あたりが大定番だろうか。いずれ優しさと滋味にあふれた一品に違いない

 ▼家庭で料理を作る父親の割合が6割を超えて、10年余り前の約2倍に増えていることが農林中央金庫の調査で分かった。対象は首都圏で子どもを持つ30~49歳の男性。対象者の中には、帰省して現在、実家飯を堪能中という人もいるかもしれない

 ▼このほか「食品の買い物をする」と答えた人が8割近くまで上昇する一方、「何もしない」は1割以下に減るなど家事に協力的な父親が増えた。農林中金は「共働き家庭が増え、父親も参加しないと家事が回らないのではないか」とみる

 ▼父親らがよく作る料理はチャーハン、カレー、パスタで、順番は変わってもメニューは不変。レパートリーの少なさが課題と言えそうだ。この際、帰省中の時間をうまく使って、おふくろの味の手ほどきを受け、「父親の味」に磨きを掛けてはどうか。