【9月13日付社説】スポーツ支援/ボランティアの輪広げよう

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 スポーツ競技を「する」「見る」ことに加えて、選手や観客らを「支える」ことがスポーツ活動の一つとして注目されている。

 県民一人一人が、それぞれの立場からスポーツと関わりを深める「生涯スポーツ」の考え方を推し進め、健康増進や生きがいづくり、さらには本県のスポーツ振興に役立てたい。

 県がスポーツボランティアの育成強化に乗り出した。本年度から5年間で、スポーツボランティアをいまの約3倍の500人に増やす計画だ。

 ボランティアは、マラソンなど各種競技や、野球・サッカーなどのプロ公式戦、ウオーキング大会といったイベントで活動する。

 活動内容は選手や観客の誘導、会場の受け付けなどが一般的だが、審判や通訳、データ処理など専門知識や技術を生かしたものもある。スポーツクラブにコーチとして関わることや、プロ選手が競技指導を行うことも含まれる。

 ボランティアを育てるための講習会や、資質を高めるための研修会などを充実させて、ボランティアの人数だけでなく、活動内容の幅を広げていくことが重要だ。

 現在の県内のスポーツボランティアは50~60代が主に中心となっている。若い世代にも参加を呼び掛け、ボランティアの層を厚くしていくことが求められる。

 ボランティアの強化はスポーツイベントの内容充実に直結する。ひいては県民の競技力や体力向上への貢献も期待される。

 県は、ボランティアを育てることで、2020年の東京五輪・パラリンピックに出場する各国選手団の事前合宿や関連する国際大会の誘致に生かしたい考えだ。

 また、県は東京五輪・パラリンピックでの本県のボランティア枠の確保を目指す。できるだけ多くの県民が選手や観客と触れ合うことで本県の復興をアピールするとともに、五輪後に県内で開かれるスポーツイベントの運営に経験を活用してもらう。

 3年前のロンドン五輪では7万人の定員に3倍以上の応募があったほどスポーツボランティアが人気を集めた。東京マラソンでも多くのボランティアが活躍し、大会を盛り上げている。

 県内でもスポーツイベントやプロスポーツが盛んに開催され、ボランティアが活動する場は広がっている。スポーツボランティアは見方を変えれば、スポーツ分野での「おもてなし」と言える。ボランティアを増やして「支える力」を充実させ、本県のスポーツ文化の向上にもつなげたい。