【10月11日付社説】体育の日/運動に親しみ健康な毎日を

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 生き生きとした毎日を過ごすには健康が基本となる。あすの「体育の日」を契機に運動の大切さを再認識し、健康増進を図りたい。

 継続的な運動は、年齢を問わずに大切だ。なかでも子どもにとっては体の基礎をつくるために特に重要となる。県内の子どもたちは東日本大震災と原発事故後、肥満傾向が顕著になった。事故直後に屋外活動を制限されたことや、仮設住宅などでの避難生活が長期化したことで、運動不足が習慣化している可能性が指摘されている。

 子どもの体力向上には、学校での体育やクラブ活動などの充実が欠かせない。県教委は、福島大と協力して作成した「運動身体づくりプログラム」や、子どもたちが自ら健康診断や体力テストなどの結果を継続して記録する「自分手帳」の活用を進める。子どもたちがスポーツの楽しさを実感し、進んで体力づくりに取り組めるような教育環境をさらに整えたい。

 スポーツに親しむ機会は学校など教育現場以外にもある。例えば本社は、オリジナル体操などを親子で体験するイベント「『親子体操』ふくしま元気UPプロジェクト」を本年度県内7会場で開いている。これまでの6回で計約1500人が参加した。12月には郡山市で開く。子どもだけでなく、一緒に参加した父母らの健康維持や、家族の絆を強めることにもつながるはずだ。

 ほかにも郡山、会津若松、白河、福島の4市で開かれている「まちなか子ども夢駅伝競走大会」などスポーツイベントは数多い。機会を捉えて参加したい。

 運動が必要なのは子どもばかりではない。2012年度の特定検診で、40歳以上75歳未満の県民のメタボリック(内臓脂肪)症候群の割合は、全国で4番目に高かった。糖尿病や高血圧など生活習慣病のリスクを回避するため、適度な運動の習慣を日々の生活の中に定着させたい。

 本格的な競技ではなくても、速足で歩くことやラジオ体操など軽い運動でも構わない。「みずウオーク」をはじめとするウオーキングイベントも各地で開催されている。椅子に座ったままできるストレッチなどを組み合わせた「介護予防体操」を推進している自治体もある。家族や仲間たちと心地よい汗を流したい。

 県は、来年度から始まる県民運動のテーマを「健康」とする方針を決めた。県民が健やかな生活を送るためには、家庭や学校、地域など、より多くの場所や場面でスポーツに親しむ機会や環境整備を進めることが必要だ。