【11月15日付社説】県議選きょう投票/大切な一票確実に生かそう 

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 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後2回目となる県議選(定数58)はきょう投開票が行われる。候補者の主張を吟味し、大切な一票を確実に行使したい。

 無投票となった8選挙区を除いた11選挙区の立候補者65人は、5日の告示以来、44議席をめぐり激しい舌戦を繰り広げてきた。

 県議は、地域住民と県とをつなぐ橋渡し役だ。それぞれの地域の課題を的確につかみ、解決に向けて、ひたすら汗を流すことができるような人を選びたい。

 気掛かりなのは投票率の低下が続いていることだ。1975年以降、10回連続で下がっており、前回2011年の県議選は47.51%(07年比9.48ポイント減)と、ついに50%を割り込んだ。

 選挙は、有権者の声を政治に反映させる重要な手段だ。現職の議員が任期中にどのような活動をしたのか、あるいは新人候補者が今回の選挙で何を約束しているのかなどをしっかり見極め、投票することが重要だ。

 「自分が投票しても何も変わらない」などといった考えをしていては、いまの状況が悪くなりこそすれ、良くならないだろう。県民一人一人が県政に関心を持ち、一票を投じることが、復興や地方創生を前進させることにつながることを再認識したい。

 特に若い世代の人たちに投票への参加を求めたい。暮らしのこと、仕事のこと、そして地域のことなど、自分の身の回りを眺めて、将来はどうあるべきかについて考える機会にしたい。

 これから高齢社会が進んでいけば、医療や介護などの社会保障費が膨らみ、若い世代の負担は大きくなっていく。このこと一つを考えても選挙や政治に無関心ではいられないはずだ。

 県選挙管理委員会は今回の選挙で「若者談話」を発表した。若者の選挙への関心を高めることを目的にした初めての試みだ。

 談話を考えた短大生らは「若者の政治参加で、地域や社会をより良くできることがたくさんある。投票は若者パワーを発揮する『はじめの一歩』だ」と訴えた。より多くの若者たちが投票を通して、より住みよい県づくりに参加しようという力強いメッセージだ。

 来年夏の参院選から「18歳選挙権」が適用される見通しだ。先輩として、後輩たちにしっかりとお手本を示してもらいたい。

 きょうは浪江町長選、6市町村議選も投開票される。復興に向けて次のステップを刻む大切な選挙となる。県議選と併せて有権者の意思をしっかりと示したい。