【1月17日付社説】新生「いわきFC」/力磨き合い復興の後押しを

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 いわき市に拠点を置くサッカーチーム「いわきFC」が、Jリーグ入りを目指して始動する。Jリーグ入りが実現すれば、県内では「福島ユナイテッドFC」に続き、2チーム目となる。共に切磋琢磨(せっさたくま)し合ってレベルアップを図り、スポーツの力で本県の復興を後押ししてほしい。

 米スポーツ用品大手の商品を製造・販売する「ドーム」(東京)が、県社会人2部リーグに所属する「いわきFC」の運営権を譲り受けて運営会社の「いわきスポーツクラブ」を設立し、新生「いわきFC」をスタートさせる。

 チームは、国内サッカーの最高峰である「J1」への昇格を目標に据えている。県社会人、東北社会人の両リーグを経て、日本フットボールリーグに昇格すれば、その先がJリーグだ。

 J1入りを果たすためには、福島ユナイテッドFCが参入している「J3」、さらに「J2」へと階段を上る必要がある。仮に毎年1段階ずつ昇格するとすればJ1入りは7年後だが、社会人の全国大会で上位に入れば「飛び級」も可能だ。

 チームは今月下旬に選手選考を行い、約20人の選手で出発する。監督には元オランダ代表のピーター・ハウストラ氏を迎えた。選手、指導者としての国内外での豊富な経験を生かして、Jリーグ入りできるチームにつくり上げてもらいたい。

 チームは今後、若年層でつくるユースチームの設立や、グラウンドを開放してのサッカー教室の開催などを計画している。

 チームが大きく育っていくためには、試合だけでなく地域に密着した事業の展開が欠かせない。市民と選手が交流する機会を設けるなどして、サポーターを一人でも多く増やしたい。それがひいては選手の発掘や育成にもつながるはずだ。

 ドームは、いわき市につくった物流センターの敷地内に、人工芝のサッカーグラウンドとクラブハウスを建設している。さらに同市の中心部にスタジアムを建設することも視野に入れている。

 チームは、観光や飲食などに経済効果を波及させたい考えだ。同市で行われる試合に全国各地からサポーターや観客らが訪れるようになれば、地域経済の活性化が期待できる。

 チームが力をつけて復興のシンボルになれば、その効果はいわき市だけでなく、本県のブランド力向上にも貢献するはずだ。新生いわきFCの船出をより多くの人々の手で支えたい。