【3月31日付社説】アフターDC/観光再生を軌道に乗せよう 

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 あすから始まる「アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」を通し、本県の観光が自立して再生するようしっかりと軌道に乗せることが重要だ。

 アフターDCは、昨年春に行われた大型観光企画「ふくしまDC」の後継事業だ。

 JRと県や県内の市町村、観光団体などが連携し、2014年のプレDCから展開してきた3年にわたるキャンペーンの集大成となるよう、本県の魅力を大いに発信したい。

 アフターDCの期間は昨年と同様、4月から6月末まで。引き続き「花」と「食」「温泉」のテーマごとに県内各地でさまざまな誘客イベントが行われる。

 他県の例では、アフターDCの規模は縮小する傾向にあるが、県などはこれまでのキャンペーンで高まりをみせた観光再生の機運を今後につなげようと、県内各地で取り組まれる特別企画数をふくしまDCの36から55へと拡大した。

 新たな企画として、県内の酒蔵を巡り、日本酒の試飲や買い物を楽しめるスタンプラリーがすでに始まっている。

 全国新酒鑑評会の金賞受賞数が3年連続で日本一になった県産酒のおいしさを味わってもらい、本県が「酒どころ」としてさらに知名度を上げる契機としたい。

 ほかにも花の名所や癒やしの温泉、地域色豊かなグルメなどを生かした企画がめじろ押しだ。

 昨年のふくしまDCでは、訪れた観光客の7割超が日帰り客だったとの課題を踏まえ、ライトアップなどの夜間のイベントも企画されている。

 観光を主要産業に再生するためには、観光客の滞在時間を増やすことでさまざまな業種に経済効果を波及させることが必要だろう。

 県などは北海道新幹線の開業効果も期待し道内でキャンペーンを実施してきた。広域的な周遊ルートを確立する機会と捉えたい。

 それと同時に、アフターDCではDC後を見据え、行政のキャンペーンに頼らなくても持続的に観光が盛り上がる機運を各地域で高めていくことが重要だ。

 昨年のふくしまDCに続き、地域の住民や各種の団体が協力して駅前を花で彩り、観光客をもてなす活動が行われている。

 地域のまとまりは、地域づくりのきっかけになるはずだ。観光企画の練り上げや観光客の評価を通して、地域の後継者や若者たちが地元の良さを再発見することができれば、古里への自信と誇りになる。交流人口を増やすヒントを見つけ、地方創生の契機にしたい。