【7月10日付社説】きょう投票 参院選/未来を決めるあなたの1票

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 参院選の投票日を迎えた。一票一票の積み重ねが政治の行方を決めるということを胸に刻み、主権者として確かな1票を投じたい。

 今回の参院選は安倍晋三首相(自民党総裁)の経済政策「アベノミクス」の是非を最大の争点に、消費税増税の再延期に伴う財源の確保、子育て支援や介護、年金といった社会保障などについて論戦が交わされてきた。本県にとっては東日本大震災と原発事故からの復興も大きな課題だ。

 どのテーマも生活に関わるものばかりだが、自分の身に引き付けて最も大切なことや、日本の未来にとって急がなければならないものは何かについて考え、間違いのない選択が求められる。

 福島選挙区は、前回から改選数が2から1に削減された。今回の候補者3人のうち、当選するのは1人だけだ。

 それだけに議員の果たす役割はより大きくなり、有権者の1票も一層重みが増すことをあらためて認識したい。

 本紙が実施した終盤の世論調査では、「投票に行く」とした人は「必ず」と「なるべく」を合わせると92%になり、前回2013年選挙時の調査結果と同じだった。前回の福島選挙区の投票率が54.52%と、1947年の第1回以降では95年の51.74%に次いで、過去2番目に低かったことを考えると今回も楽観視できない。

 特に、若者の投票行動が気掛かりだ。前回参院選の投票率をみると、20代は30%前後にとどまっており、若い年代ほど低い傾向にあったからだ。

 日本の政治はこれまで、高齢者向けの政策を重視してきた傾向にある。全有権者に占める高齢者の割合が大きく、投票率も高いためで、「シルバー民主主義」などといわれるゆえんだ。裏を返せば、若者の声が政治に届いていないということだろう。

 18日間にわたる選挙期間中、給付型奨学金の創設や、非正規労働者の処遇改善、被選挙権年齢の引き下げなどの政策も競われた。若い世代にとって、決してひとごとではないはずだ。

 今回の参院選は選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられて初めての国政選挙となった。

 新しい有権者の仲間入りをした皆さんは投票する候補者や政党を決めただろうか。学校の授業で学んだように、民主主義は有権者一人一人の行動で成り立っている。

 きょう投じる皆さんの1票は必ず政治に届く。そう信じて、自分と福島、そして日本の未来のために投票をしてもらいたい。