【7月24日付社説】夏休みスタート/新たな発見と出会う機会に

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 子どもたちの夏休みがスタートした。さまざまな体験や自分なりの挑戦を通して視野を広げ、新しい発見と出会う夏にしたい。

 夏休みで最初に思い浮かぶのは海水浴やキャンプだろうか。県内で今年、海水浴場を開いているのは、いわき市の勿来、四倉の両海水浴場だけだが、猪苗代湖では湖水浴もできる。そしてキャンプ場は海辺や湖畔、高原など各地にある。決められたルールを守り存分に夏を満喫したい。

 今年から8月11日が国民の祝日「山の日」になった。県内には磐梯山や安達太良山など本格的な山から自宅近くの里山まで、家族で楽しむことができる山がたくさんある。標高にかかわらず、登り切った後の達成感は、自分の体力と精神力の自信につながるはずだ。

 水辺や山では、思わぬ事故が起きる恐れもある。家族はもちろん、近くにいる大人たちが、子どもたちの動きを見守ってほしい。

 夏休みは、子どもたちが科学や文化に関心を深めるチャンスでもある。県内各地の施設やイベントに出掛け、子どもたちの好奇心と探求心を育みたい。

 三春町に21日、県環境創造センターの交流棟「コミュタン福島」がオープンした。放射線や県内の環境に関する展示のほか、直径約13メートルの全球型シアターで相馬野馬追や原発事故後の県内の様子を映像で見ることができる体験型の施設だ。復興や環境について、親子で考えてみるのもいい。

 同じく三春町にある福島さくら遊学舎(福島ガイナックス)では8月3日から「特撮のDNA」展が始まる。「特撮の神様」といわれる円谷英二さん(須賀川市出身)が監督を務めた「ゴジラ」をはじめとする特撮、怪獣映画などのジオラマや映像資料、着ぐるみなどが一堂に並ぶ。世界に誇る日本の特撮技術は、子どもたちの想像力を大いに刺激するはずだ。

 夏休み中は、祭りや花火大会に出掛ける機会もあるだろう。ただ夜間は、事故やトラブルに巻き込まれる危険性が高まる。帰宅時間をはっきり決めるとともに、連絡を密に取り合うことが大切だ。

 夏休みは長く、生活が不規則になりがちだ。早寝早起きを心掛け、宿題も計画的に進められるように、家庭での「時間割」を作ってみてはどうか。熱中症の予防など体調管理にも気を付けよう。

 夏休みは家族の絆を強めるいい機会だ。子どもは塾や部活動、保護者は仕事など、それぞれ事情があるかもしれないが、より多くの時間を一緒に過ごしたい。思い出は家族みんなの一生の宝になる。