【8月7日付社説】熱中症警戒/予防と共助で猛暑に勝とう

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 県内は猛暑が続き、熱中症で病院に運ばれる人が相次いでいる。向こう1週間も最高気温が平年より高くなる見通しだ。熱中症の予防に万全を期したい。

 総務省消防庁によると、県内で今年、熱中症で病院に運ばれた人は7月末までで335人。29日の梅雨明け以降、急増している。福島民友新聞社の集計によると、今月は5日までに、すでに48人が搬送されている。6日も20人を超える人が運ばれた。

 熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調整機能が働かなくなって起こる。目まいやだるさ、吐き気などの症状から、ひどくなると意識障害やけいれんが起き、命に関わる場合がある。

 熱中症を防ぐためには、暑い場所を避けて、小まめに水分を補給することが必要だ。暑い日はできる限り外出を控え、外出しなければならない場合には、体を締め付けない涼しい服装で、帽子や日傘など日よけ対策を徹底したい。

 この時期の自動車の中は、短時間で熱中症の危険レベルになるというデータがある。日本自動車連盟(JAF)の調査では、真夏に閉め切った状態の車内温度は50度以上になるほか、エアコンを停止してから約15分後には31度以上の危険レベルに達した。少しの時間だからといって車内に子どもを残して車から離れるのは大変危険であり、やめなければならない。

 熱中症は、室内でじっとしていても発症することがある。窓を開けて風通しを良くしたり、エアコンや扇風機を使うなどして、適正に室温を管理することが大切だ。消防庁は室温が28度を超えることがないよう求めている。

 体温の調節機能が発達していない子どもたちや、体温を下げるための体の反応が弱い高齢者は特に注意が必要だ。県内では一般住宅に比べて室温管理が難しい仮設住宅で生活しているお年寄りがたくさんいる。周囲の人々が気配りや目配りをし、共に助け合いたい。

 万一、体調がおかしいと感じた場合は、涼しい場所に移動して、水分や塩分を補給し安静にする。わきの下に保冷剤を当てると体を冷やす効果がある。体を動かせないような場合は急いで救急車を呼ぶようにしたい。

 県内は7日以降も暑い日が続く見通しだ。福島地方気象台は高温に関する異常天候早期警戒情報を出して注意を呼び掛けている。

 熱中症の予防には、栄養のバランスが取れた食事や十分な睡眠など、日ごろからの体調管理が欠かせない。暑さに負けない体をつくり猛暑を乗り切っていきたい。