【9月8日付社説】リオ・パラ開幕/喜びと感動分かち合いたい

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 全ての競技で激戦、接戦を繰り広げ、素晴らしい記録の誕生とともに多くの感動がもたらされることを期待したい。

 障害者スポーツの祭典、第15回パラリンピック・リオデジャネイロ大会は7日午後(日本時間8日午前)開幕、18日まで12日間にわたり熱戦が展開される。

 大会は国ぐるみのドーピング問題でロシアが全面除外となる異例の事態に揺れる中、約160カ国・地域と難民選手チームの選手4千人超が参加する。

 競技は開会式翌日の8日に始まり、新種目のカヌーとトライアスロンを加えた22競技、528種目が行われる。リオ市民の関心も五輪の閉幕に合わせるように高まったと聞く。多くの観客が詰め掛け、大会が盛り上がってほしい。

 日本選手団は、金メダル10個を目標とし、8日から陸上、競泳や柔道、2連覇を狙うゴールボール女子などに登場する。

 本県ゆかりでは車いすバスケットボール男子に豊島英選手(いわき市出身)、卓球男子に吉田信一選手(須賀川市出身)、柔道女子48キロ級に半谷静香選手(いわき市出身)が出場する。夢の舞台に立つ喜びをかみしめながら、最高のプレーを見せてほしい。

 パラリンピックは1960年のローマ五輪に合わせて開催された「国際ストーク・マンデビル車いす競技大会」が第1回とされている。大会に「パラリンピック」の名が初めて冠されたのは第2回にあたる64年の東京五輪の時だった。だから東京は「パラリンピック発祥の地」と自慢することもできよう。

 そして4年後に再び開催国となる日本国内の注目度は今回、これまでになく高まっているように感じる。NHKは生中継を柱に、4年前のロンドン大会の3倍もの放送時間を確保した。

 テレビで観戦する若者にとっても子どもにとっても、パラリンピックの魅力と、選手が歩んできた平たんではない道を知ることは、障害者スポーツの発展を将来支える社会の力につながるはずだ。

 東京パラリンピックについて安倍晋三首相は「大会を契機として東京をバリアフリーにしていく。日本全体が多様性を尊重する共生社会に変えていく」と語っている。ハード、ソフト両方の壁を取り払い、その輪を大きく広げていくことが大切だ。

 また、パラリンピックの舞台を整えることを通して、選手の支援策や指導者の養成などに取り組み、障害者スポーツ先進国への仲間入りを促すきっかけにしたい。