【10月26日付社説】いわきFC/たゆみない挑戦でJFLに

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 サッカー・県社会人リーグ2部のいわきFCは、今季最大の目標とした「飛び級」での日本フットボールリーグ(JFL)昇格への挑戦を終えた。来季こそ、JFL昇格を果たしてもらいたい。

 いわきFCは、初出場した「全国社会人選手権」でベスト8入りしたものの、準々決勝で敗れた。

 同選手権は、上位の最大3チームがJFL昇格を懸けた大会に進出できる。国内トップリーグのJリーグ入りを目指し、今年2月に発足したいわきFC。チーム始動1年目ながら、県や東北などの大会で6冠を手にする快進撃を続け、出場権を得た。

 3ランク上の地域リーグ1部でトップを争うチームとも対戦したが選手、組織の力ともに一枚上。JリーグにつながるJFLへの壁の高さを知ることになった。県リーグでは味わえない良い経験だ。この経験を生かし選手一人一人がレベルアップに努めてほしい。

 収穫はほかにもあった。チーム強化の方向性が間違っていないことを証明できたことだ。

 いわきFCが目指すのは、選手が90分間走り、攻め続けるサッカーであり、この原動力となるのが、理念に掲げる「日本のフィジカルスタンダード(身体的強さ)を変える」だ。筋力や体幹のトレーニングに時間を費やし、選手の体づくりを重視する。快進撃は、この革新的なチームづくりが奏功した結果だ。これを貫き、さらに強いチームに成長してもらいたい。

 Jリーグ昇格には、チームづくり以外にも、本拠地の競技場や高校生以下の傘下チーム設立などの条件を満たす必要がある。

 このうち傘下チームについては来年、中学生のチームを設立する。今年11月に練習場、来年4月にクラブハウスも完成する予定で、クラブの体制が整いつつある。JFLに昇格できれば、Jリーグ入りが手の届く距離になる。条件を満たすための整備を急ぐべきだ。

 いわきFCが8月の天皇杯県代表決定戦でJ3の福島ユナイテッドFCと延長にもつれる接戦を演じたのは記憶に新しい。福島ユナイテッドは今季これまで7勝。本拠地試合には1000~2300人のサポーターらが応援に駆け付ける。

 いわきFC、福島ユナイテッドとも来月には今季の試合日程が終わる。来季も両チームが活躍し、本県サッカー界を盛り上げてくれることを期待したい。